質問
ガラス窓、サッシ廻りが結露でびしょびしょになります
冬になると高気密性のせいか、窓に結露が発生します。部屋は非常に暖かくて良いのですが、外気温が5度以下になると、1枚のガラスをタオルで拭くとビショビショになるほど結露します。窓の縁のゴムにカビが少し出てきて、シックハウスになるのではないかと心配しています。
何か良い方法がありますでしょうか? それともこれほど結露するのは何か欠陥があるのでしょうか? とにかく困っています。
答え
一に換気、二に換気
決して欠陥住宅であるということではなく、住む人の生活の仕方に関係があります。料理の煮炊きによる水蒸気、加湿器、人の体温熱(人数)など様々です。もちろんこれらを辞めるわけには行きません。
一番大切なのは、「換気」です。時々窓を開けるとか、台所やお風呂の換気扇を出来るだけ回すなどして、室内の空気を動かすことが大切です。これだけで結露は起こりにくくなります。とは言え、寒い日や就寝中は億劫ですよね。
まず試していただきたいのは、一晩中お風呂やトイレの換気扇を回しつづけるという方法です。換気扇を回すだけで、機密性の高い住宅は結構空気が動きます。その際吸気口がなければ意味がありませんが、高気密の住宅はほとんどついているはずです。一番安上がりで、今日からでも出来ると思います。
ただ、間取りにより、それでも空気が動かない部分もあります。
改築などによる対策法はいくつか考えられます。
(1)サッシをペアガラスにする。
シングルガラスよりペアガラスの方が、結露は発生しにくくなりますが、完璧ではありません。また、その際、サッシ枠も結露の起こりにくいタイプに変えないと効果がありません。
雨戸は、一種のペアガラス効果です。
内窓(内側の窓枠にサッシを追加します)
(2)機能性内装建材にを使う。
LIXIL エコカラット サンゲツ スカットセラ 等が有ります
無垢の木や土壁(珪藻土も)紙などの自然素材は、湿気が多いときは吸ってくれて、少ない時は吐き出してくれます。
(3)木炭
炭も自然素材ですから、臭いだけでなく、湿気を吸ったり吐き出したりしてくれます。
部屋中に炭を置くのも良いし、無垢の床材の下に木炭を敷き詰める方法もあります。
それより、一番していただきたいのは、結露の発生する箇所の再点検です。本当にサッシ部分だけなのか、それとも天井も壁もなのか注意深く観察してください。結露は、ガラス窓など断熱性が低いところや空気が動かないところに起こりやすいです。
それを基に、専門家(建築家など)に相談して、対策を施すことが大切です。
場合によっては、床下に問題があることも考えられます
次の事を実施してみてください
(1)1日中、トイレとお風呂の換気扇を回しっぱなしにする。
キッチンの場合、弱で換気扇を回しっぱなしにする。
結露の原因のひとつは、換気不足にあります。室内には、多くの水蒸気の発生源がありますので、室内の湿気を常時外へ排気する工夫が必要です。
(2)ストーブを替える。
お宅のストーブは、ガスか石油を使用した開放型の暖房機ではありませんか?開放型というのは、室内の空気を燃やして、その排ガスも室内に吐き出すタイプの暖房機を言います。開放型に対して、外壁にダクトを出して、外の空気を取り入れて燃焼させ、排ガスも外に捨てる暖房機を密閉式と言います。開放型の暖房機は、排ガスに多量の水蒸気を含んでいるため、炊けば炊くほど室内が湿気ぽくなります。
お薦めは、ガスや石油を使うならFF式と呼ばれる暖房器具です。これは、ダクト配管が必要で、設置工事が必要となりますが、排ガスを外に吐き出しますので、湿気はかなり防げるはずです。
電気なら、基本的にどのタイプの器具も排ガスは発生しません。温水ヒーターなどの輻射式の暖房機は、空気を暖めるのではなく、穏やかな輻射熱による暖房で、快適性も高いはずです。
(3)将来的には断熱、気密改修も検討されては!
湿気を感じるもう一つの原因は、室内に、暖かさと寒さとが混在していることによることが考えられます。お宅の家では、暖房機の近くは暖かくても、壁際や隣の部屋は寒くはないですか?部屋全体が均一的に暖かければ、空気中の水分は結露点に達せず、気体の状態のままで、ジメジメ感は、さほど感じないはずです。
以上の様な対応もしておりますので、お困りな事が有りましたら、インテリア栄信に連絡お願いします。